Best Music
『Melo』 - KewolleM
https://m.youtube.com/watch?v=GagrGipIxig
Sakanaくんから教えてもらった一枚。純粋なグライムのアルバムではありませんが、聞いていて常に聞き応えを提供してくれました。この一曲、という選び方より、アルバムを通して楽しむのが◯。彼の声質やフロー(Flowdanなどのブツブツ系ラップ好きには絶対刺さる!)も素晴らしいですが、個人的に注目したのが客演アーティストの起用の仕方。こういうスタイルでずっと突き進むと、途中でマンネリしがちなわけですが、それを色々なアーティストを起用して回避&昇華してるのが印象に残りました。ストリクトリーなラップアルバムというよりポップスだよね、という声も聞こえて来そうですが、言い換えると音楽的な成熟を感じる出来とも言えるでしょう。様々なジャンルを消化してやって来た感じがとても良かったです!
Personal Best
今年の一冊『The Art of Learning: An Inner Journey to Optimal Performance』
The Art of Learning: An Inner Journey to Optimal Performance(邦題: 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法)著者 ジョシュ・ウェイツキン今年は引っ越しをしたりと、個人的な生活の中で色々と変化があった年でした。特に下半期は音楽や登山よりもブラジリアン柔術ばっかりやっていたのですが、その中で色々得るものがありました。(白から青帯になったりしましたよ。ようやく。)ジョゼフ・チェンという今世界的に有名になってきた若い(18歳!)グラップラーの来日セミナーに参加し、彼の技術と指導力に感動。彼がどうやって超短期間で世界クラスのグラップラーになったのか調べる中で見つけたのがこの本です。著者のジョシュはチェスのインターナショナルマスター、かつ推手(タイチー)の世界王者、なおかつブラジリアン柔術黒帯という異色中の異色の経歴を持っているのですが、彼が如何にして全く異なる競技で高い実績を収めて来たのか、言い換えると、どの分野でも自身を成長させるために使える「共通した思考法」という、コンセプチュアルな部分を解き明かした本になります。自己啓発に分類される本だと思いますが、読みやすいです。決して説教臭く、自慢臭くなる事はなく、観念的な部分の解説も多いですが(「小さな円を描く=基礎基本を突き詰める」、「数を忘れるための数=身について自然に使えるようになった知識(と感じられるもの)に技術的な情報が統合されるプロセス」等)彼のチェス、そして推手を巡る旅を通じて、いかに物事を学び、進化させるかということを解いています。この記事を読んでいる方も、複数の分野にまたがって色々なことに挑戦している方が多いと思いますが、そんな方には是非ご一読頂きたい一冊となっています。蛇足情報ですが、著者であるジョシュは、マルセロ・ガルシアというADCC(アブダビコンバットチャンピオンシップ。Nogiと呼ばれるジャンルの世界最高峰の大会)で、3年連続世界王者に輝いた柔術家から黒帯を授与されています。マルセロは柔術家にとって神様の一人で、私の先生も「自分たちの世代の柔術家は、どこかでかならずマルセロの影響を受けてるよ。」という方です。本書にはその辺りは殆ど書かれていませんが、通常は黒帯を取得するのに10年、最短5年程度かかるので、著者は推手での優勝以降、ものすごい熱量でトップレベルのインストラクターの元、柔術をやっていたことが伺えます。素晴らしい。さらに蛇足の蛇足ですが、冒頭のジョゼフ・チェンはアジア系と白人のミックスで、元々中華圏に住んでいましたが、柔術を初めて僅か四年(!!)で世界のトップファイターの仲間入りをしています。彼自身も、競技としての上手さだけでなく、「どうやったら自身を成長させることができるのか?」を高いレベルで追求して来た競技者と言ってよいでしょう。そんな彼の愛読書として、本書とプロゲーマーのウメハラ氏の書籍が挙げられていました。もしご興味ある方は、こちらのPodcastもどうぞ。(全部英語ですが、字幕機能等ご活用下さい。) https://m.youtube.com/watch?v=B2aNow9ICcA
Resolution of 2024
柔術で金色のメダル欲しいですね金色のメダル。音楽ではBS0ラジオを継続しつつ、GUMをもう一回はやりたい!よかったら自分のApple、Spotifyのアーティストページ、フォローしてください。